「アカシヤ会」会報 2014年1月発行 第237号

函館・登校拒否と教育を考える親の会「アカシヤ会」が、定期的に発送しているニュースレターを掲載いたします。

 

11月17日の例会は20名(初参加7名)が参加、後半は進路問題で悩む中学生と不登校になり始めの2グループに分かれて語り合い、12月15日の例会も14名(初参加方2名)が参加、初参加の方を囲むグループとそれ以外の2グループに分かれてじっくり語り合いましたが、それでも時間が足りませんでした。今年の例会にはのべ180名(平均15名)が参加、初参加の方も28名おり、不登校で悩む方や会の活動に関心を持ってくださる方が増えていることを実感した1年となりました。

 

通常例会:函館市総合福祉センター「あいよる21」で次の日程です(13:30~16:00)

  1月19日・3月16日(1階会議室) 4月20日・5月18日 (4階会議室)
  ※1月19日の例会終了後、新年会を開催しますので是非ご参加ください!(^^)!
   時間:17:30~ 会場:竹取御殿(本町8-20 みつわビル3F ☎ 0138-30-7601)
   参加費:3500円 申し込み:1月15日まで野村へ 090−6261−6984 
※4月例会は個別相談コーナーを設けます。5月は市民向け啓発イベントを計画しています。

 

2月16日例会は函館市地域交流まちづくりセンターです (13:30~16:00)

「親や教師は不登校の子どもにどのように関わったらよいか」について、スクールカウ
 ンセラーの大杉ユリ子さん(臨床心理士)に講演いただき、質疑・意見交換を行います。
    
 

第6回「多様な学び」勉強会:1月18日(土)13:30~15:30「あいよる」4階会議室

 第5回は11月23日に開催、イベントが集中した日でしたが、12名に参加いただき、内容の濃い話し合いでした。今回も学びの多い内容ですので、是非ご参加ください。詳しくは同封チラシをご覧ください。

 

当会の会計年度は1月~12月で、2014年もご参加くださる方は、同封の振込用紙で年会千円を納入いただくか、例会時に持参いただければ幸いです。当会は公的な助成を受けず、会費や寄付のみ運営しており、2013年は92名の方に参加いただきました。なお、振込用紙同封は今号で終了いたします。卒業される方には、これまでのご支援に感謝申し上げます。また、会費納入後に行き違いで振込用紙が同封されていた場合はご容赦ください。

 

年明けから関連イベントが続きます。チラシを同封しますので、是非ご参加ください!

 ※1月17日(金)19時~21時 道南社会福祉士会学習会
「フリースクール すまいる」代表の庄司証さんと「サポステ」スタッフの染木加奈子さんが講演します。
 ※1月25日(土)13:30~ひきこもり経験者参画型地域ひきこもり理解啓発セミナー
  アカシヤ会運営委員で「すまいる」事務局長の田中透さんがシンポジウムに登場します!


★9月(A)・10月(B)・11月(C)の三回学力テストをして偏差値を出し、A~Hのランクで志望校を三者面談で決めるという「ABCテスト」の時期も終わり、進路不安が増々強くなっているようです。親も悩んでいますが、子ども自体はどう考えているのか良く分からないので、どのタイミングで話したり、情報を出して良いか苦慮している方が多いです。話し合いの中で、「疲れて、傷つき何も考えたく無い時は、進路は考えずまずゆっくり心身を休ませてあげる」「本人が考える余裕と力が付いたら、色々な進路方法が有ることを伝えて安心させてあげる」「タイミングを焦って間違えると、かえってひきこもりが長引くこともある」といった意見が出されました。
 親があれこれ言わなくても、子どもは親をよく見ていますので、親の不安な気持ちを察知すると、子どもも言えなくなって追いつめられ、自分を守るためひきこもることがよくありますので、親自身が焦らないように心がけることが大切だと思います。

★「不登校は止まっているのではなく、自立するための大切な時間で、自分のことをしっかり考えることで成長している」「子どもが選んだことは信じて応援し、失敗しても待った。自分の好きなもの、やりたいことを見つめ直し、今は栄養士を目指して短大に通っている」などの体験も語られました。子どもが小さい時は、手を引いて前を歩くことも必要でしょうが、大きくなったら後ろに立って、倒れそうになったら支えてあげるような立ち位置でいて、いつまでも親が先を歩かなくてもいいのでは、ということを再確認した語り合いになりました。

★人間は一人ひとり様々な可能性があるのに、「15の春」に偏差値というたったひとつの物差しで自分が評価され、進路が振り分けられるということ自体、とても辛いことだと思います。「不登校」という行動は、本人が意識しているかどうかはともかく、そんな理不尽な現実を子どもが体を張って告発してるのではないでしょうか? 確かに「みんなと同じように、できるだけ良い(偏差値の高い)高校に進学したほうが大学受験にも就職にも有利」と考え、「不登校でその道がが絶たれては大変」と心配するのも分かりますが、現実にはいろんな道があります。中学で不登校になった会員のお子さんが、4月から10月まで「函館圏フリースクールすまいる」のフリースクールコースに通って勉強し、この11月に16歳で高校卒業認定試験全科目に合格しました。ご本人は勉強したいテーマがあり、2年後の大学受験を目指すそうです!(^^)!


★自閉症児施設職員や特別支援学級で教員をされていた大久保悠さんが(31歳)が、実践的で豊富な経験を生かし、「自閉症のままで生きられる地域・社会を目指す」を目標に家庭訪問により学習・生活支援を行うてらっこ塾を始めました! 詳しくは090−4524−0693へお問い合わせください。

★思春期以降に自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー障害・その他の広汎性発達障害)の診断を受けた方及びその可能性のある方の家族による勉強会ふぉろーずが、毎月第1日曜日の13:30~15:30、函館市総合福祉センター「あいよる」で開催されています(今年は2月2日のスタートです)。
参加費は無料、お問い合わせは野村へ(090−6261−6984)

★函館市は毎月第3火曜日14時~16時、函館市総合保健センターで発達障がい相談を実施しています。

対象者本人は、函館市に居住する18歳以上の市民で発達障害の診断を受けていない者で、専門医が本人または家族、関係者等の相談を無料で受けます。申し込みは☎0138-21-3077

登校拒否と教育を考える函館アカシヤ会では、運営委員を募集しています。

例会の後に適宜開催していますので、例会で話し足りなかったことなどを語り合う場にもなり、いろんな方々とのつながりも増え てとても有意義だと思いますので、お引き受けいただける方は野村までご一報いただければ幸いです!^^)!
※例会参加費:資料代200円(年会費千円納入の方、17歳以下のお子さんや学生は無料です)
※代表:野村俊幸   〒042-0932 函館市湯川町1丁目25番4号
  携帯:090-6261-6984  FAX:0138-57-3041 Eメール:tnomura@sea.ncv.ne.jp
※運営委員:安藤とし子 後藤健一 小林敏雄 鈴木三千恵 高石勇光 武井砂人 田中透
       寺島真寿美 三浦晋一郎